3 神話との関連

3-1 神々の名前

神界や霊界では、カオス、ガイア、ウーラノスなどの名前は無く、また、名前を付ける必要もありません。何故なら、名前が無くても、認識することができるからです。ただ、地上の人々は、名前が無ければ、認識することができないため、便宜上、名前を付けています。

神話は、民族や時代などの違いによって、数多く存在しており、たとえ同一の神であっても、様々な名前が付けられています。また、同一の名前の神であっても、異なる存在である場合があります。従って、各神話のストーリーを比較しても、登場する数多くの神々の中から、同一の神を探し出すことは極めて困難です。調べれば調べるほど、迷宮を彷徨うことになります。現に、定説はありません。


3-2 天使

キリスト教では、神と天使を区別していますが、神話では、登場する全ての存在を神としています。つまり、ある存在が、キリスト教でいう天使であっても、神話では、神と表現されている可能性があるということです。

天使とは、ある摂理的な使命を持って、地上の人間に関わっている地球外の知的生命体です。しかし、その中には、以前は人間だったという天使も存在します。また、天使の存在形態は様々で、エネルギー体(霊体、幽体、アストラル体)である場合や、地上の人間の肉体に入り込んでいる場合があります。エネルギー体に関しては、別のところで説明します。

天使は、俗に言う宇宙人であるとも言えますが、摂理的な使命を持って、人間に関わっているという点で、他の宇宙人とは異なります。つまり、天使という名称は、その役割を意味しています。


3-3 聖書の神様

聖書に基づく信仰を持つと、神様は唯一であると信じるようになりますが、それは、やむを得ない事だと思います。何故なら、そのように教えられるからです。しかし、旧約聖書の主なる神は、元々はヘブライ語のエロヒムで、これは「天空から降りてきた人々」という意味です。また、エロヒムの単数形はエルであり、これは天使を意味します。天使の名前にエルが付いているのはそのためです。

しかし、エロヒムについて調べれば、それは、神または神々を表すとされています。このように、エルを天使ではなく神とし、さらに、エロヒムが単数形でもあるという説をあげているのは、聖書との整合がとれなくなるからだと考えられます。創世記には「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、・・・」とありますが、もし神様が唯一であれば、この聖句の「われわれ」の意味を「神様+天使たち」と解釈せざるを得ません。しかし、人類の創造に関する事は、旧約聖書が書かれた時代よりもはるか以前のシュメール語の記録にも残されており、それによれば、人類はアヌンナキ(Anunnaki)によって創造されたということになっています。そのアヌンナキとは、古代シュメールなどで、神々とされていた存在であり、その存在領域は、5次元と4次元ですが、後には3次元の存在も現れました。つまり、アヌンナキは、神界の存在ではなく、キリスト教でいう天の父でもありませんでした。表1.23を見てください。アヌンナキであるエンキとマルドゥクは、それぞれ5次元と4次元の存在です。

表1.23に同じ

このアヌンナキのグループが、正に「天空から降りてきた人々」、即ち、エロヒムでした。今では、古代の宇宙人ともいわれています。アヌンナキは、地上に都市を築き、3次元でも繁殖するようになりました。つまり、自分たちが創造した人間と共存していたことになります。また、ノアに洪水審判があることを教えたのは、5次元のアヌンナキであるエンキでした。既に、「1 ゼロ次元からの展開」で論じたように、神界の存在が、次元を飛び越えて、人間の肉体を直接創造することは不可能です。

ここで、新約聖書の神様に違和感を覚えると思います。何故なら、旧約聖書の神様は怒りの神様ですが、新約聖書の神様は愛の神様であるからです。既に、2-2で述べたように、第二アダムであるイエス様には、天の父である10次元の夜の神がついていました。つまり、旧約聖書の神様と新約聖書の神様は明確に異なります。

聖書研究をしている考古学者のグループによれば、イスラエル民族が唯一神の信仰を始めたのは出エジプト以降で、それ以前は、様々な神を信仰していたとのことです。何故なら、出エジプト以前の女神像などは多く発見されましたが、出エジプト以降の偶像は全く発見されなかったからです。つまり、出エジプトを境にして、多神教から一神教に変わったということになります。この時、イスラエル民族は、女神や動物神などの系統を除外して、男神を中心とする系統だけを残したと考えられます。そのため、聖書は男神が中心であり、その系統には、聖霊や天使なども含まれています。従って、エロヒムが複数であるとしても、何の矛盾もありません。

現在のところ、神話と聖書は、別物だと考えられています。それは、聖書をキリスト教の経典として、別格に取り扱っているからです。しかし、聖書の創世記には、神話が含まれています。


3-4 ティーターン12神

万王の王であるウーラノスの息子と娘によって、男神6神と女神6神(女神7神のうち1神は除外された)の12神が編成されました。ギリシア神話においては、これをティーターン12神(Titan)と言います。

真のお父様は、2007年1月に、真のご子女様による12支派を編成されました。これも、男性6名と女性6名からなっています。女性のご子女様は7名なのですが、次女の恵進(ヘジン)様は、生後1週間で聖和されたため、除外されました。

既に1-5で述べたように、クォークには12種類ありますが、これは原初の神に12の性質があるということであり、これが12支族として展開されるはずでした。つまり、クォークに、正が6種、反が6種あるように、12支族は、男性6名と女性6名で編成されなければなりませんでした。しかし、イスラエルの12支族の長は、皆男性でした。何故でしょうか。これは、ヤコブの妻であるレアとラケルが、互いに息子の数で、競い合っていたからです。真のお父様は、このような12支族を、男性6名と女性6名からなる12支派として、神様のみ意通りに修正されたと考えられます。


3-5 ウーラノスとクロノス

ウーラノスのある行為に怒ったガイアは、末の息子であるクロノスに、ウーラノスを討つように命じました。クロノスにとって、ウーラノスは父親でしたが、クロノスは、母親のガイアに従ってウーラノスを討ち、その王座を奪って二代王となりました。しかし、その後、クロノス自身も、父親のウーラノスと同様の行為をしたため、ガイアの怒りを買うことになりました。

真のお父様が危篤のとき、真のお母様は、夫である真のお父様を安楽死させようと考え、末の息子である亨進(ヒョンジン)様に、その事を持ちかけました。しかし、亨進様は、これに大反対し、真のお母様と大喧嘩になりました。そして、結局、安楽死をやめさせました。その後、亨進様は、真のお母様と決別し、真のお父様に指名された通り、二代王としての路程を行くことにされました。つまり、真のお父様と亨進様は、ウーラノスとクロノスとの間に起きた父子間の惨事を修正したことになります。

では、ガイアとウーラノスの夫婦関係は、どのようになるでしょうか。これは、別れた状態のままとなります。何故なら、ガイアとウーラノスは次元が異なり、同格ではないからです。既に、1-18でも触れましたが、同格同士ではない関係は一時的なものであり、永遠の関係とはなり得ません。では、ガイアとクロノスの親子関係は、どのようになるでしょうか。これも、別れた状態のままとなります。何故なら、1-14で述べたように、二代王(クロノス)と昼の女神(ガイア)は、最初から別れざるを得ない関係だったからです。

このような事から、真のお父様は万王の王であるウーラノスとして、真のお母様は昼の女神であるガイアとして、亨進様は二代王であるクロノスとして、霊界の王族の様相が、地上において再現されたと見ることができます。

原理原本には、次のように記されています。「神様は、無形世界を表す影として、有形世界を発展させようとされた。」「天の無形世界の影として、有形実体世界の創造を始められた。」私たちには、霊界の様相がよく分かりません。従って、神様の摂理というのは、人知を超えるものであり、人間の常識の範囲内では、到底理解できないものであると言うことができます。


3-6 ギリシア神話とメソポタミア神話

図3.6を見てください。ギリシア神話のウーラノス、クロノス、ゼウスは、霊界の存在である万王の王、二代王、三代王に該当し、ガイアは、神界の存在である昼の女神に該当します。また、ゼウスの次の世代からは、啓示というよりも、創作された物語であるかのような印象を受けました。何故なら、そこには、参考になり得る論理性が見当たらなかったからです。そのため、ギリシア神話において参考になるのは、ゼウスまでの物語ではないかと判断しました。

これに対して、メソポタミア神話は、アヌ(Anu)以降、特にエンキ(Enki)からは、論理的に意味のある内容が多く、逆にアヌよりも前の世代の物語は、創作されたものであるかのような印象を受けました。

図3.6

以上から、ギリシア神話は、主に神界と霊界の物語であり、メソポタミア神話は、主に地球を中心とした宇宙の物語であると考えられます。そのため、ここでは、ギリシア神話を参考にするのはゼウスまでとし、その次の世代からはメソポタミア神話を参考にしています。

ギリシア神話とメソポタミア神話の系譜を比較すると、ギリシア神話のゼウスと、メソポタミア神話のアヌを中心として、共通点が見られます。ゼウスとアヌは、共に天空神ですが、一般的には同一視されていません。このアヌの子孫をアヌンナキと言います。エンキの孫であるイナンナは、地球で生まれた女性のアヌンナキです。写真3.6は、シュメール遺跡にあるイナンナの像です。

写真3.6


3-7 母権制からの脱却

既に1-14で述べたように、昼の女神(ガイア)と万王の王(ウーラノス)によって、霊界は母権制となり、女性が主体になっていました。つまり、万王の王(ウーラノス)の妻は、自分の母である昼の女神(ガイア)であり、その末の子である二代王(クロノス)の妻は、自分の姉(レアー:Rhea)であり、その三男である三代王(ゼウス)の妻も、自分の姉(ヘーラー:Hera)でした。

ギリシア神話では、ゼウスの女性関係は非常に複雑です。ゼウスには、正妻であるヘーラーの他に、系統の異なる女性が多くいて、全ての子供たちを合わせると、数十神にもなります。つまり、図3.6に示したヘルメースやアレースは、ほんの一例に過ぎません。また、このような物語からは、論理性を見出すことが非常に困難です。従って、ここからは、メソポタミア神話を参考にします。

アヌは、ゼウスと同じ天空神であり、三代王の位置にあります。また、ゼウスに正妻と妾がいるように、アヌにも、正妻であるキ(Ki)と、妾であるナンム(Nammu)がいます。ナンムは、アヌやキとは異なる系統の女性です。ところが、アヌの系統は、正妻であるキとの間に生まれた次男のエンリル(Enlil)ではなく、妾であるナンムとの間に生まれた長男のエンキに引き継がれました。ここで、母権制から脱却し、長子権を復帰したことになります。

真のお父様は、次のように言われました。「復帰は正妻ではできません。妾を通してしなければなりません。」「堕落した正妻の圏で、神に反対してきたカイン的な者たちが復帰されて、妾が神のほうの正妻になるのです。神の正妻になって、妾の立場で、それを慕っていくことによって蕩減復帰になるのです。」これらのみ言が、霊界から既に始まっていたことになります。

ノアの時、人類を滅ぼすために洪水を起こしたのは、エンリルでした。それに対し、ノアに洪水が起こることを事前に知らせたのは、エンキでした。この事からも、妾との間に生まれた長男のエンキが、夜の神のみ意であったと理解することができます。

以上のように、母権制から脱却し、長子権を復帰しましたが、これは、父権制に戻ったということではありません。何故なら、三代王とその妾は同格であり、夜の神と昼の女神のような格差のある関係ではなかったからです。そのため、アダムとリリスは、夜の神と夜の女神の立場に立って、同格の関係になりました。しかし、アダムとエバのときからは、再び、夜の神と昼の女神の関係となり、父権制によって出発することになりました。こうして、神界と霊界の出来事が、アダムを中心として、地上で再現されることになりました。それを図3.7に示します。

図3.7


3-8 3次元のアヌンナキの創造

地球の誕生は、約46億年前だとされています。また、エンキやマルドゥクなどのアヌンナキが地球に降りてきたのは、約44万年前のことだといわれています。既に述べたように、アヌンナキは、別名をエロヒムといい、それは「天空から降りてきた人々」という意味で、現在では俗に宇宙人ともいわれています。エロヒムは、ヘブライ語のエル(天使)の複数形ですが、聖書では「主なる神」と単数形で翻訳されています。

アヌンナキが地球に降りてきたとき、エンキは5次元の存在であり、マルドゥクは4次元の存在でした。アヌンナキの中には、3次元の存在もいたと考えられますが、アヌンナキの故郷であるニビル(Nibiru)星の環境は、地球と全く異なっていました。例えば、地球の生命体は、酸素や二酸化炭素などで生命を維持していますが、その星では硫化水素などで生命を維持していました。つまり、アヌンナキが地球で生存し、繁殖するためには、地球の環境に合った3次元の肉体を持つ男性と女性のアヌンナキが必要でした。

それで、まず、ニビル星のアヌンナキと、地球の生命体(爬虫類など)から、遺伝子操作によって、酸素で生命の維持ができるアヌンナキを創造しました。しかし、それは、形としては未完成であり、また、女性のみの一代種でした。さらに、そのアヌンナキと、ニビル星のアヌンナキによって、地球で繁殖可能なアヌンナキが生まれました。しかし、生まれたアヌンナキが女性のみであったため、その中から、あるアヌンナキを選び、性転換をして男性にしました。ここまでの創造過程を図3.8に示します。

図3.8

エンキやマルドゥクなどの寿命は万年単位であり、地球で生まれたアヌンナキ(イナンナなど)の寿命は千年単位でした。また、アヌンナキの存在形態は様々でした。エンキの世代は、5次元の幽体として存在し、テレパシーによって、人間との交流が可能だったと考えられます。マルドゥクの世代は、4次元のアストラル体(Astral body:幽体と肉体の間のエネルギー体)として存在し、当時は人間との直接的な交流が可能だったと考えられます。当時という意味は、そのときの人間には、アストラル体が見えていたかも知れないということです。しかし、今は、そのような能力が著しく低下してしまった状態であると考えられます。

アヌンナキは、地球において、都市、文化、学問、技術などを発展させました。また、彼らは、自分らが創造した人間と共に生存し、人間に様々なことを教えていました。人間の女性とアヌンナキの男性との間に生まれたのが、聖書に登場する巨人ネフィリム(Nephilim)です。


3-9 人間の創造

シュメールの粘土板の記録によれば、約30万年前に、アヌンナキが人間を創造したとされています。また、人間の創造には、多くの試みが繰り返され、非常に長い年数を要したと考えられます。その創造過程は、おおよそ次のようになります。図3.9.1を見てください。当時、既に地球にいた猿人の女性から卵子を取り出し、アヌンナキの男性の精子を体外で受精させ、さらに遺伝子操作を行い、その受精卵をアヌンナキの女性の子宮で育てました。この方法では、人間の男性だけが生まれました。次に、アヌンナキの女性と人間の男性との間に、人間の女性が生まれると、それからは、人間の男女によって、人間を繁殖させることができました。

図3.9.1

このように、最初の人間は、男性であったということになり、最初の人間の女性は、その男性の娘であったということになります。ここで、完全な人間であると言えるのは、父親も母親も人間であるという立場からです。つまり、図3.9.1.における人間の子女が、完全な人間であると言えます。ただし、初期の人間の男性が一人だったとは言えませんので、人間の子女の父親は、母親の父親だったかも知れませんし、母親のおじだったかも知れません。これについては、既に1-15および2-7で少し触れました。

ここで注意しなければならない事は、図3.9.1は、分かりやすいように、簡潔に描いたもので、実際は非常に複雑であり、アダムが誕生するまでには、何百代という経過を経てきたということです。つまり、人間が、夜の神の体として相応しい状態になるまでには、非常に多くのテストが繰り返され、気の遠くなるような時間を要したということです。こうして、約6千年前に、アダムが誕生しました。この時は、既に、社会や国家が形成されていました。その事については、古代文明や超古代文明を調べることによって、分かるようになると思います。

また、図3.9.1のような系統は、一つだったのではなく、アダムを創造するための系統と、リリスを創造するための系統が、別々にあったと考えられます。何故なら、アダムとリリスがきょうだいであったという記録が見当たらないからです。

図3.9.2は、シュメール遺跡から発見された粘土板の写しで、アヌンナキによって創造された最初の人間が描かれています。

図3.9.2