10. 被造世界を観察すれば神の神性が分かるのか
2024.09.17
原理講論の「神の二性性相」には、次のように記されています。
「無形にいます神の神性を、我々はいかにして知ることができるだろうか。それは、被造世界を観察することによって、知ることができる。そこで、パウロは、『神の見えない性質、すなわち、神の永遠の力と神性とは、天地創造このかた、被造物において知られていて、明らかに認められるからである。したがって、彼らには弁解の余地がない』(ロマ一・20)と記録している。あたかもすべての作品は、その作者の見えない性稟の実体的展開であるように、被造世界の森羅万象は、それを創造し給うた神の見えない神性の、その実体対象として展開されたものなのである。それゆえ、作品を見てその作者の性稟を知ることができるように、この被造万物を見ることによって神の神性を知ることができるのである。」
ここで「性稟(せいひん)」とは韓国語の表現であり、日本語では漢字の前後が入れ替わって「稟性(ひんせい)」といいます。それらは両方とも「生まれつきの性質」という意味です。
ところで、原理講論では、被造万物が次のようになっているとしています。
2.内性(性相)と外形(形状)
3.陽陰の二性は性形の二性の属性
では「陽性と陰性」の根拠を見てみましょう。原理講論の「神の二性性相」には、次のように記されています。
「これについて実例を挙げてみれば、今日、すべての物質の究極的構成要素といわれている素粒子は、みな、陽性、陰性、または陽性と陰性の中和による中性を帯びている。これらが二性性相の相対的関係を結ぶことによって、原子を形成するのである。」
では、素粒子に「正と反」があることをご存じでしょうか。一般的に素粒子といっているのは、正の素粒子のことです。これに対して、反の素粒子を反粒子といいます。素粒子には、クォーク、プラス電荷の陽子、マイナス電荷の電子があります。一方、反粒子には、反クォーク、マイナス電荷の反陽子、プラス電荷の陽電子があります。ここで分かることは、正と反では、相対(あいたい)する粒子の電荷が逆になっているということです。つまり、一方がプラスであれば、もう一方はマイナスになっているということです。
また、原子にも「正と反」があります。一般的に原子といっているのは、正の原子のことです。これに対して、反の原子を反原子といいます。原子の場合は、プラス電荷の原子核の周囲を、マイナス電荷の電子が回っています。一方、反原子の場合は、マイナス電荷の反原子核の周囲を、プラス電荷の陽電子が回っています。このように、正と反では、プラスとマイナスが逆になっています。
一般的に、物質とは、素粒子で構成されているものをいいます。これに対して、反粒子で構成されているものを反物質といいます。
物質を構成する最小の基本粒子は、クォークです。上述したように、クォークには「正と反」があります。クォークによって、プラス電荷の陽子が生成されました。また、反クォークによって、マイナス電荷の反陽子が生成されました。つまり「陽性と陰性」の上に、「正と反」があります。詳しくは、天宙統一思想の「1 ゼロ次元からの展開」をご覧ください。
結論として、被造万物は次のようになっていると言えます。
1.正と反
2.陽性と陰性
3.正は陽性(男性格)が主体、反は陰性(女性格)が主体
この「正と反」から、同格の天の父と天の母が生まれました。これが、男性原理と女性原理の起源だと言えます。このような事から、原理講論は男性原理寄りの思想であり、真のお母様の主張は女性原理寄りの思想だと考えられます。ただし、双方に間違いがあります。ここでは、その詳細については割愛します。また、男性原理から見ると、女性原理は非原理だと言えます。
真のお父様は、原理原本の中で、天の母の存在を明らかにしようとされていました。それゆえ、原理原本には、天の母という言葉がたくさん出てきます。でも、原理講論には、天の母という表現は無く、「再臨復活による非宗教人の統一」というところに、1ヶ所だけ「天の父母」と書かれているに過ぎません。
原理講論が1966年に発刊されてから、既に58年が経っています。現在の科学に合わせて、内容を更新すべきではないでしょうか。