1 ゼロ次元からの展開

1-1 ゼロ次元

私たちが学んできた神様は、天宙の歴史からすれば、ごく最近の神様です。神様は、最初から神様だったのではありません。まだ霊界も宇宙も無く、知的生命体が存在していなかったときには、神様が存在しているとは言えませんでした。では、どのようにして、神様が生まれたのでしょうか。

これから述べるほとんどの事は、事実確認のしようがありませんので、表向きには思考実験であると言うしかありません。しかし、ここで思い出して欲しいのですが、原理原本では、「一つの出発点」が「太初の根本」であったということになっています。さらに、「この一つの存在こそ、無限小から無限大までの全ての存在の根本である」と書かれています。このような原理原本の内容を踏まえた上で、下記の内容をお読みください。

最初はゼロ次元でした。これは、私たち人間の感覚からすれば、何も無い状態です。数学では、このゼロ次元を点であるとしています。紙に点を描けば、点として認識できますが、ここでいう点とは、長さも高さも奥行きもゼロの状態のものです。つまり、実体が無く、見えるものではないため、存在しているとは言い難いものです。

ゼロ次元では、数学でいうx軸、y軸、z軸というものが無く、空間が無いため、移動するという概念がありません。この状態から生まれた最初の概念は、小と大、即ち、小さい点と大きい点でした。そこから、無限小と無限大に発展し、それが、消滅と偏在の概念になり、さらには、無と有の概念に至りました。つまり、一つの点から、無と有の概念が生まれたことになります。これを数式で表すと次のようになります。

1(点)= 0(無)+ 1(有)

ただし、いくら点が大きくなっても、実体はありません。次元というのは、自由度を意味しますが、ゼロ次元では、空間も無く、移動できる自由も無いため、点の大きさをもって、立体だということはできません。しかし、ここでは概念が生まれていますから、何らかの意志が生じたと言えます。つまり、実体はありませんが、無ではないため、有であるということになります。

ここで考えなければならないことは、ゼロ次元の点は単独であり、授受できる対象が存在していないということです。つまり、一つの自我のようなもの(概念を生み出す可能性)だけがあり、まだ事象が起きる前であったため、何の経験もしていないということです。愛や美などの概念が生まれるのは、この先はるか後のことでした。


1-2 1次元

次に、ゼロ次元で生まれた無の概念から1次元となり、プラスとマイナスの概念が生まれました。数学では、この1次元を線としています。つまり、図1.2のように、ゼロ次元である一つの点を中心として、プラスとマイナスに分離するとき、そこに直線が生じます。


図1.2


ここで、プラスとマイナスの絶対値は同じになります。その絶対値を x とすれば、次の数式で表すことができます。

0(無)= x - x

ゼロ次元の点と同様に、1次元の直線は、人の目には見えません。何故なら、長さはありますが、高さと奥行きがゼロだからです。つまり、線という実体はありませんが、線という概念はあるということになります。この線という概念は、後に物理学の超弦理論(超ひも理論)につながっていきます。

さらに、この1次元の段階で、クォーク(物質を構成する最小単位の素粒子)の原型が構成されたと考えられます。そのクォークの電荷は、表1.2のようになっています。

表1.2

クォークには6種類あり、これらの電荷を全て合わせるとプラス1になります。また、反クォークにも6種類あり、これらの電荷を全て合わせるとマイナス1になります。さらに、クォークと反クォークの電荷を全て合わせるとゼロになります。これは、アップと反アップ、ダウンと反ダウンなどの関係においても同様です。つまり、クォークの電荷は、上記の数式が基本になっています。


1-3 2次元

次に、ゼロ次元で生まれた有の概念から2次元となりました。数学では、この2次元を面としています。ただし、この面は、点や線と同様に、人の目には見えません。何故なら、長さと高さはありますが、奥行きがゼロだからです。つまり、面という実体はありませんが、面という概念はあるということになります。

一般的には、画像や動画を2次元としていますが、モニターは薄いガラス板で出来ていますので、奥行き(厚み)はゼロではありません。また、紙に描いた絵も、それ自体に厚みがあります。つまり、厳密に言えば、画像や動画は2次元だとは言えません。

では、本題に戻ります。ゼロ次元で生まれた有の概念を、次の数式で表すことができます。

1(有)=(x / y)×(y / x)

数式の(x / y)と(y / x)は、図1.3.1のように反転した関係であり、(x / y)を正とすると、(y / x)は反となります。


図1.3.1

この正と反は、鏡の前に立つ自分と、鏡の中にいる自分のようなものです。つまり、反転した回転軸を中心とすれば、その左右は反対ですが、上下は反対ではありません。これは、90度異なると表現するのが適切だと思います。例えば、図1.3.1の正の x 軸を上に向けてみましょう。すると、y 軸だけが逆向きになります。このように、正と反の関係が90度であるということには、次のような意味があります。例えば、2本の棒磁石を同じ向き(0度)にすると反発します。しかし、反対向き(180度)にすると引き合います。ところが、90度にすると、反発することも、引き合うこともしません。つまり、正と反は、一つの存在から分立された存在であるため、互いに反発し合う関係ではなく、また、互いに独立した存在であるため、引き合って同化するものでもありません。このように見れば、原理原本でいう「一つになる」という意味は、物理的には別々の個体が結合することであり、人の場合には互いに調和することであると言えます。つまり、一つになっても、個性は別々のままです。

ここで、y 軸を進行、x 軸を配列として、正の概念を表すと、図1.3.2のようになります。

図1.3.2

この図によって分かることは、中心点が回転することによって、3次元空間が生まれるということです。では、正ではなく、反の概念を表すとどのようになるでしょうか。それは、ここでは説明が難しいです。しかし、後に分かるようになると思いますので、ここでは割愛することにします。

また、クォークは、1次元と2次元を通して、表1.2のように正と反に分かれたと考えられます。

今までの説明で、無と有、プラスとマイナス、正と反などの概念が、次元上昇と共に生まれてきたことが理解できたと思います。ところで、これらの概念は、最初の一つの点だけを中心として生まれました。つまり、実体のない一つの点に、幾つもの概念が生まれたため、カオス状態になっていたと考えられます。このカオス(Chaos)というのは、ギリシア神話に登場する原初の神の名称です。

ここで、図1.3.1の y 軸(進行)を「目的」、x 軸(配列)を「関係」という表現に置き換えると、図1.3.3のようになります。このようにすると、正とは、目的を志向する性質を意味するようになります。これを絶対性と呼ぶことにします。これに対して、反とは、関係を志向する性質を意味するようになります。これを相対性と呼ぶことにします。

図1.3.3

このように見ると、一つの存在の中に、相反する二つの性質があることになります。つまり、関係を維持することよりも、目的を優先するのか、或いは、目的を果たすことよりも、関係の維持を優先するのかということです。これが後に、男性と女性に分かれた二神の葛藤となり、それぞれ自由主義と支配主義(全体主義)の方向に向かっていくことになります。


1-4 絶対性と相対性

ここで、絶対性と相対性について、もう少し詳しく説明しようと思います。原理原本に書かれているように、私たち一人一人が、原理を完成させなければなりません。この「原理を完成させる」という意味は、原理を文書にまとめるということではなく、原理を実践して結実させるということです。もし、原理を完成させる方向に向かおうとすれば、それまでの古い考え方を手放す必要があります。何故なら、古いものを改良しても、新しいものにはならないからです。例えば、量子論は、相対性理論を改良してできたものではありません。この二つの理論は、考え方が根本から違います。また、自分の意識が次元上昇(アセンション)すれば、次のステージに上がるため、今までの考え方や人間関係などが変化していきます。ここで言う、次元上昇とは、知らなかった真実を知ることなどによって、意識が覚醒し、今までの古い概念から、より高い次元の概念に変化することです。もし、自分が次元上昇できなければ、現状に留まるため、次元上昇した人たちが異質に感じられ、そのような人たちと距離を置くようになるかも知れません。たとえ周囲の存在が現状に留まっていても、それに構わず、原理の完成を目指して、次元上昇しようとするのが絶対性の存在です。これに対して、相対性の存在は、次元上昇することで、今までの関係性が崩れるのなら、関係性が崩れないよう現状に留まり、原理の完成を望まないという姿勢をとります。これは、180度異なる反原理の立場に立つのではなく、原理に依らない方向、即ち、90度異なる非原理の方向に進みます。

絶対性の存在は、自分の立場や現状に構わず、真実を求めますが、相対性の存在は、自分の立場や現状を守るために、真実を隠蔽したり、偽ったりすることがあります。では、偽るということに対しては、どのように捉えるべきでしょうか。例えば、幼い子供に対して、真実を言えない場合には、方便を使います。また、「悪い事をすると鬼が来る」とも言いますし、大変な立場にあっても「大丈夫だ」と言うことがあります。さらには、何の根拠も無く、希望と勇気を与えることもあります。これらは、一種の偽りだと言えますが、悪事だとは言えません。しかし、人を陥れるために偽れば、その偽りは悪事になります。つまり、偽りは、使い方によって、善にも悪にもなります。

また、絶対性の存在は、自由を求め、組織の維持には関心がありません。逆に、相対性の存在は、自由を拘束し、組織を維持しようとします。これは、どちらが正しく、どちらが間違っているということではなく、両者のバランスが重要だということです。例えば、学校や会社などの組織は必要ですが、そこにずっと留まる義務はありません。また、学校には校則があり、会社には社則があり、国家には法律があります。つまり、完全な自由など存在しません。問題となるのは、絶対性と相対性のバランスが崩れ、どちらかに傾いたときです。完全に自由であれば、無秩序な社会となります。逆に、自由を完全に拘束すれば、支配構造となり、他の組織に行くことも、関わることも許されなくなります。従って、ある程度の自由と、ある程度の拘束が必要だということになります。

では、絶対性と相対性を物理的に考えると、どのようになるでしょうか。例えば、ある原子が、完全な絶対性の存在だとしましょう。そのような原子は、組織を維持しないため、電子はバラバラになってしまいます。逆に、ある原子が、完全な相対性の存在だとしましょう。そのような原子は、組織の変化を許さず、他の原子と結合することができません。基本的に原子は、ある程度の自由を持っているため、他の原子と結合して、分子を構成することができるようになっています。原子の中には、結合しないもの(ヘリウムやアルゴンなどの希ガス)もありますが、それは、結合しなくても、分子のように振る舞うことができるからです。このように、物理は、絶対性と相対性のバランスの上で成り立っています。

以上から、絶対性と相対性は、どちらが優れているとか、どちらが善なのかというものではなく、どちらも必要な性質であること、そして、絶対性と相対性が調和して、バランスをとってこそ、理想の状態になるということが分かったと思います。上述のように、物理の世界では問題ありませんが、理性と心のある存在が、その理想の境地に至るまでには、紆余曲折した道を歩まなければなりません。何故なら、様々な経験を通して、調和することの必要性を学んでいかなければならないからです。


1-5 3次元

次に、一つの点が回転することによって、3次元となりました。数学では、この3次元を立体としています。ただし、まだ実体はありません。しかし、空間という概念が生じ、カオス状態が、その中で整理されていきました。これで、最初の創造の一歩手前になりました。ここからは、最初の一つの存在を、原初の神と呼ぶことにします。ただし、この段階では、私たちが抱いている神様のイメージとは程遠いということをご理解ください。原初の神を図で表すと、図1.5のようになります。

図1.5

クォークは、原初の神の記憶媒体であり、体でもあります。本来、図1.5の二つの図は、重なっているものと見るべきですが、ここでは便宜上、別々の図にしました。その理由は、一つの存在にある外的側面(物理的な面)と内的側面(精神的な面)を表すためです。また、それは、ゼロ次元のところで示した「1(点)= 0(無)+ 1(有)」という数式を、図で表したことにもなります。つまり、クォークの正と反の電荷を合わせるとゼロ(無)ですが、原初の神には、絶対性と相対性という性質があるため、存在自体は無ではなく、有であるということです。

クォークは、この3次元の空間で、スピン(正回転と逆回転)が可能になったと考えられます。また、表1.2に示したように、クォークには12種類ありますが、これは原初の神に12の性質があるということであり、これが後に12支族となっていきます。


1-6 4次元

次に、原初の神が実体を創造することによって、4次元となりました。つまり、原初の神(クォーク)は3次元から4次元に上昇しました。ここで創造された存在は、3次元の存在となります。

ここで、クォークから陽子と反陽子が生成されました。再び表1.2を示しますので、見てください。

表1.2に同じ

クォークのアップ(+2/3)2個とダウン(-1/3)1個から、電荷がプラス1の陽子が生成されました。同様に、反クォークの反アップ(-2/3)2個と反ダウン(+1/3)1個から、電荷がマイナス1の反陽子が生成されました。つまり、正から陽性が、反から陰性が生み出されました。これは、原初の神から、夜の神と夜の女神が生み出されたことを意味します。これを図に表すと、図1.6のようになります。

図1.6

図から分かるように、原初の神の絶対性から男性格が、相対性から女性格が生み出されたことになります。ここで注意すべきことは、ある一つの陽子を指して、夜の神と言っているのではなく、ここで言う夜の神とは、この段階で生成された無数の陽子のことを言っています。これは、反陽子と夜の女神に関しても同様です。


1-7 夜の神と夜の女神

では何故、最初に創造された存在を、夜の神、夜の女神と呼ぶのでしょうか。これは、ヘーシオドス(Hesiod)の神統記に由来します。それによれば、カオス(Chaos)には、息子と娘がいて、息子は夜の神エレボス(Erebus)であり、娘は夜の女神ニュクス(Nyx)であるとされています。つまり、図1.7のようになります。

図1.7

神話には、天の啓示による部分と、人の創作による部分があります。そのため、神話は全て作り話だと一蹴できるものではありません。その中には、重要なメッセージが含まれています。


1-8 時間

時間は、次の数式で求めることができます。

時間 = 距離 ÷ 速度

この数式から分かることは、もし、この世に、ある速度で空間を移動する観察対象が存在しなければ、時間を定めることも、導き出すこともできないため、時間そのものが存在しないと考えざるを得ないということです。つまり、原初の神だけが存在する3次元までは、実体を持った観察対象(陽子と反陽子)が存在しなかったため、時間という概念はありませんでした。夜の神(陽子)、夜の女神(反陽子)という実体対象が、4次元で現れたからこそ、時間という概念が生み出されたと言えます。ただし、ここで言う時間というのは、私たちの感覚とは全く異なるものであった、ということをご理解ください。何故なら、まだ、時間の指標となる天体が存在していなかったからです。


1-9 実と虚

クォークの正と反、原初の神の絶対性と相対性、これらは実と虚という関係でもあります。数学における実数と虚数は、それを表しています。

反クォークと反陽子、また、その後に創造される陽電子は、反粒子と呼ばれています。さらに、反陽子と陽電子で構成される反水素原子などの物質は、反物質と呼ばれています。このような反物質の存在は、確認されてはいますが、自然界では見られません。つまり、反物質を人工的に生成することは可能ですが、一瞬で消滅してしまいます。何故でしょうか。実は、私たちが住んでいる世界は実の世界であり、その世界では反物質が存続できないからです。また、この世界が実の世界であるということは、それに平行して、虚の世界が存在しているということにもなります。

夜の神は、実の世界の存在であり、私たちが天のお父様と呼んでいる存在になっていきますが、夜の女神は、虚の世界の存在であるため、この世では、あまり知られていませんでした。しかし、原理原本では、その存在を、天の母として明かしています。

実の世界と虚の世界は、表裏一体であり、互いに影響を及ぼし合っています。エネルギーの計算において、虚数は欠かせませんが、それは、実の世界と虚の世界の間で、エネルギーのやり取りをしているからです。

にわかに信じ難いことかも知れませんが、上記のような平行世界(パラレルワールド)が存在しているということは、論理的にも、物理的にも、受け入れざるを得ない事実なのです。さらに、その平行世界は一つだけではなく、各次元に存在しているということが、これからの論理展開で分かるようになると思います。


1-10 5次元

次に、夜の神と夜の女神が実体を創造することによって、5次元となりました。つまり、原初の神(クォーク)は4次元から5次元に上昇し、夜の神(陽子)と夜の女神(反陽子)は3次元から4次元に上昇しました。ここで創造された昼の神(陽電子)と昼の女神(電子)は、3次元の存在となります。この後も、新しく創造された存在は、常に3次元の存在となり、それ以前の存在は、創造ごとに次元上昇していきます。

次の図1.10を見てください。陽子崩壊によって、陽子から、電荷がプラス1の陽電子が生成されました。この陽電子は、前述のように、反粒子です。また、同様に、反粒子である反陽子からも、電荷がマイナス1の電子が生成されました。

図1.10

ここでは、ある一つの陽電子を指して、昼の神と言っているのではなく、ここで言う昼の神とは、この段階で生成された無数の陽電子のことを言っています。これは、電子と昼の女神に関しても同様です。

ここまでが、素粒子、反粒子といわれているものです。ただし、ここで挙げた他にも、素粒子や反粒子は存在します。つまり、ここで挙げた他にも、神々が存在するということです。しかし、ここでは、複雑になるため、最小限の存在だけを挙げています。

上記の内容は、夜の神から、その弟の昼の神(ルシファー)が生まれ、夜の女神から、その妹の昼の女神(ガイア)が生まれたということを意味します。ここまでの領域を神界と言います。昼の神、昼の女神という名称も、ヘーシオドス(Hesiod)の神統記に由来します。


1-11 昼の神と昼の女神

昼の神は、ギリシア神話に登場するタルタロス(Tartarus)、或いは、キリスト教でいう初代天使長のルシファー(Lucifer)に該当します。ただし、タルタロスは、ルシファーが堕落して、天使長の位置から外された後の姿だと推測できます。一般的に、タルタロスとルシファーは、同一視されていません。ルシファーは、堕落後にサタンと呼ばれましたが、その立場は、夜の神の弟に当たります。真のお父様は「ルーシェル(ルシファーのこと)は、夜の神様の弟である」と言われましたが、正にこの事です。

昼の女神は、ガイア(Gaia)に該当します。そのガイアの誕生には2つの説があります。カオスによって生まれたとする説と、ガイアが単独で生まれたという説です。ただし、カオスの中に、夜の神と夜の女神を含める場合と、含めない場合があります。ここでは、カオスの中に、夜の神と夜の女神が存在していると考えます。何故なら、カオスの次に、ガイアが生まれたとされているからです。


1-12 6次元(1)

次に、陽子1個と電子1個から軽水素が生成され、反陽子1個と陽電子1個から反物質の反軽水素が生成されました。これは、夜の神と昼の女神によって万王の王が創造され、夜の女神と昼の神によって万王の女王が創造されたことを意味します。こうして、原初の神(クォーク)は6次元に、夜の神(陽子)と夜の女神(反陽子)は5次元に、昼の神(陽電子)と昼の女神(電子)は4次元に上昇しました。これを図にすると図1.12のようになります。

図1.12

ここでは、ある一つの軽水素を指して、万王の王と言っているのではなく、ここで言う万王の王とは、この段階で生成された無数の軽水素のことを言っています。これは、反軽水素と万王の女王に関しても同様です。

陽子の質量は、電子の約1800倍です。その陽子が中心となり、電子がその周りを飛び回っています。その電子の軌道は、陽子を中心とする球形になっています。それは、軽水素が、この時点では3次元であることを意味します。また、軽水素は、中性子を持たない原子であり、自然界に最も多く存在する物質です。

反物質は、素粒子の電荷が全く逆の反粒子によって構成されている物質をいいます。反軽水素の場合は、マイナス電荷の反陽子が中心となり、その周りをプラス電荷の陽電子が飛び回っています。

万王の王と万王の女王の世代から霊界となります。実の世界では、夜の神が中心であるため、実の霊界は、父権制で始まったことになります。

万王の王は、ギリシア神話に由来します。万王の女王は、虚の霊界の存在であり、一般的には知られていません。しかし、論理的には、存在するという結論にならざるを得ません。


1-13 6次元(2)

次に、クォークのアップ(+2/3)1個とダウン(-1/3)2個から、電荷がゼロの中性子が生成されました。同様に、反クォークの反アップ(-2/3)1個と反ダウン(+1/3)2個から、電荷がゼロの反中性子が生成されました。また、陽子と反陽子が対消滅(ついしょうめつ)することで、中間子、反中間子、陽電子、電子などが生成されました。対消滅とは、粒子とその反粒子(粒子と同じ質量で反対の電荷を持つ)が衝突して、他の粒子に変換される現象です。これらの現象を図に表すと図1.13.1のようになります。

図1.13.1

次に、陽子は中間子によって中性子と結合し、中性子を含む原子核となりました。これは、反粒子の側も同様です。その状態を図1.13.2に示します。

図1.13.2

図1.13.2は、図1.10と創造のパターンが違います。つまり、夜の神と夜の女神によって、別の昼の神と昼の女神が生み出されました。ここで、夜の神は、兄の立場から天の父の立場となり、夜の女神は、姉の立場から天の母の立場となりました。

最初の昼の神はルシファーでしたが、2番目に生まれた昼の神は、キリスト教でいう大天使ミカエル(Michael)でした。両者は同じ位置であったため、双子の兄弟だと見られることがあります。しかし、ルシファーが先に生まれたため、長子権(父権を相続する権利)を持つルシファーが天使長となりました。

また、最初の昼の女神は、ギリシア神話に登場するガイアでしたが、2番目に生まれた昼の女神は、キリスト教でいう大天使ガブリエル(Gabriel)でした。キリスト教では、ガブリエルは、美しい青年の姿として描かれていますが、天使の中では、唯一の女性であるとする説もあります。論理的に、ガブリエルは、女性格となります。

このように、昼の神、昼の女神は、それぞれ単独の存在ではありません。昼の神、昼の女神という名称は、神界における位置を表すものです。

ちなみに、ヘーシオドスの神統記では、エレボスとニュクスの息子であるアイテール(Aether)が昼の神とされ、娘であるヘーメラー(Hemera)が昼の女神とされています。それを図で表すと、図1.13.3となります。

図1.13.3

次に、原子核と電子から軽水素以外の原子が生成され、反原子核と陽電子から反軽水素以外の反原子が生成されました。これは、夜の神と昼の女神によって二代王が創造され、夜の女神と昼の神によって二代女王が創造されたことを意味します。しかし、原子と反原子の位置は、軽水素と反軽水素の位置でもあり、同様に、二代王と二代女王の位置は、万王の王と万王の女王の位置でもあります。その状態を図1.13.4に示します。

図1.13.4

ここでは便宜上、原子核と表現していますが、その中には、中性子と中間子と陽子のセットが無数にあります。例えば、このセットが1つと、電子が1つで、重水素になります。また、このセットが8つと、電子が8つで、酸素になります。つまり、ここで言う夜の神とは、特定の原子核を指しているのではありません。これは、反原子核と夜の女神に関しても同様です。

ギリシア神話では、クロノスが、父親であるウーラノス(万王の王)を討ち、その王座を奪って、二代王になったとされています。しかし、万王の王と二代王は、明らかに世代が違うため、同じ次元にいることはできません。


1-14 7次元

ここからが、少々複雑になります。この先、軽水素(万王の王)の位置を4次元に上昇させ、原子(二代王)を3次元とし、クォーク(原初の神)を7次元とするためには、原子(二代王)と電子(昼の女神)を結びつけて、イオンを創造するしかありません。これは、反物質側でも同様です。こうして、図1.14.1のようになりました。左下の図の原子(-)と反原子(+)は、イオンを表しています。右下の図を見れば、ギリシア神話のように、昼の女神(ガイア)と万王の王(ウーラノス)が結婚して、二代王(クロノス)が生まれたように見えます。

図1.14.1


イオンとなった原子(-)と反原子(+)は、3次元となりました。次に、原子(-)と反原子(+)がそれぞれ持っている電子(-)と陽電子(+)が相殺されることによって、原子と反原子は、イオンではなくなりました。これは、右下の図においても同様です。こうして、軽水素(万王の王)と反軽水素(万王の女王)は4次元となり、クォーク(原初の神)は7次元となりました。その状態を図1.14.2に示します。

図1.14.2


イオンというのは、一時的な状態であり、定常状態とはなり得ません。一般的に、マイナスイオンには、癒しの効果があるといわれています。何故なら、昼の女神(電子)は、聖霊であるからです。しかし、マイナスイオンは、一時的に許された状態です。もし、これが定常化すると、対象を甘やかすことになり、対象の成長を妨げる原因となります。

母権制の中で育った二代王(クロノス)は、母親である昼の女神(ガイア)に、よく従っていました。しかし、これは、定常状態ではありません。後に、二代王は、夜の神の系統が本来の自分の居場所であると分かるようになりました。


1-15 万王の王

万王の王は、ギリシア神話に登場するウーラノス(Uranus)に該当します。そのウーラノスの誕生には2つの説があります。それは、カオス(原初の神+夜の神+夜の女神)とガイア(昼の女神)から生まれたとする説と、ガイアが単独で生んだとする説です。ここでは、カオスの中に隠れている夜の神が、ウーラノスの父親であると考えます。

ガイアが単独でウーラノスを生んだとする説は、イエス・キリストの降誕の話に似ています。イエス・キリストには、実の父親がいないという説です。しかし、イエス・キリストの実の父親が、祭司ザカリアであるという説もあります。そのほうが自然であり、論理的だと言えます。

ギリシア神話では、ウーラノスはガイアの息子ですが、ガイアは、そのウーラノスと結婚してしまいました。これは、それまでの父権の系統を、母権に変えてしまったことになります。そのため、昼の女神(ガイア)は、夜の神を裏切ったことになり、堕落した立場となりました。ここで、堕落とは、夜の神から離れることを言います。真のお父様は「夜の神様は男性で、昼の神様は女性である」と言われ、さらに「夜の神様は間違いを犯さなかったが、昼の神様は間違いを犯した」と言われました。これらのみ言は、真のお父様が夜の神の立場に立って、実の世界を見ておられたことを表しています。しかし、これらの出来事は、論理的には、やむを得なかったと考えざるを得ません。

万王の王は、端的に言いますと、結婚前のアダム、イエス、再臨主(真のお父様)を表す存在となります。共通点は、実の父親が、実の母親よりも、一つ上の世代であるということです。

昼の女神(聖霊)の永遠の夫となるべき存在は、夜の神でも万王の王でもなく、昼の神(天使長)です。永遠のカップルとなる結婚は、互いに同格であってこそ成立します。それに関しては、後で説明することにします。

イエス様の実の父親が、母マリアの親戚のおじである祭司ザカリアであるという説は、論理的に信憑性が高いと言えます。また、真のお父様の実の父親は、実の母親の夫のおじである文潤国(ムン・ユングク)氏です。つまり、アダムも同様だと言えますが、これについては、別のところで説明します。


1-16 二代王

二代王は、ギリシア神話に登場するクロノス(Kronos)に該当します。上述の通り、ガイアによって、母権に変わりましたので、ガイアは、長男には継がせませんでした。長男に継がせると、また父権に戻ってしまうからです。そのため、二代王は、長男ではない息子となりました。それが、一番末のクロノスでした。そして、クロノスの妻となったのは、クロノスの姉であるレアーでした。つまり、二代王の妻は、年上の女性ということになります。

真のお父様は、長男に継がせようとされましたが、実現できませんでした。そのため、可能なかぎり、上のほうから継がせようとされました。しかし、それも実現できませんでした。それで結局、一番末の息子である亨進(ヒョンジン)様に継がせることになりました。それが、天のみ意であったということになります。二代王である亨進様は、年上の妍雅(ヨナ)様と結婚されました。その後、妍雅様は、姓を李氏から亨進様と同じ文氏に変更しました。つまり、亨進様と妍雅様は、クロノス(弟)とレアー(姉)を再現するかたちとなりました。


1-17 8次元

次に、二つ以上の原子によって、分子が生成されました。これは、反物質側でも同様です。これによって、原初の神(クォーク)が、8次元に上昇しました。その状態を図1.17に示します。

図1.17

軽水素、原子、分子の3段階が物質の世界です。それは、万王の王、二代王、三代王までの世界が、霊界であることを意味します。つまり、物質によって、形状のある物体が構成されることのない無形の世界が霊界です。これは、反物質側でも同様です。また、図を見て想像できると思いますが、霊界からは、実の世界と虚の世界が、各次元に存在しています。


1-18 対消滅(ついしょうめつ)の意味

これまでに、無数の素粒子と反粒子、物質と反物質が創造されました。しかし、それらのほとんどは対消滅し、光とエネルギーに変わりました。希に性質がわずかにずれて、対消滅しなかったものがありました。それが、今、実の世界に残っている素粒子や物質です。既に述べたように、反粒子や反物質は、虚の世界のものであるため、私たちの住む自然界では見ることができません。

対消滅は、対となっている同格同士、即ち、反対の性質でありながら同じ次元同士で起こりますが、これは、結婚したことを表しています。つまり、結婚は、同格同士となります。創造過程や復帰摂理においては、同格同士ではない関係もありますが、それは一時的なものであって、永遠の関係とはなり得ません。

例えば、原子核と電子は同格同士ではありませんが、物質を構成するために、一時的に結びつきます。一時的だというのは、電子が入れ替わるからです。そもそも原子核一つに対して、電子は多数あって、それらは入れ替わり、原子核と対消滅することもありません。従って、原子核と特定の電子が、永遠のカップルになるということはあり得ません。これは、反物質側でも同様です。

以上から、夜の神と昼の女神、夜の女神と昼の神は、一時的な関係だったということになります。最終的に、永遠のカップルとなるのは、同格同士である夜の神と夜の女神、昼の神と昼の女神です。図1.18をご覧ください。

細線は一時的な関係 太線は永遠の関係

図1.18

神々は、無数の粒子の流れのような存在です。(ただし、ここで言う粒子とは、一般的な意味での粒ではなく、物理学の用語としての素粒子や反粒子のことであり、量子力学的な意味を含んでいます。) たとえ、同格の二神の間で、対消滅が起こったとしても、全てが消滅するのではなく、記憶を持った粒子は残ります。また、対消滅した粒子は、光とエネルギーに変換されます。つまり、対消滅しても、存在そのものが無くなるのではありません。


1-19 三代王

三代王は、ギリシア神話に登場する天空神ゼウス(Zeus)に該当します。ゼウスは、二代王クロノスの三男で、母はクロノスの姉のレアーです。また、ゼウスは、母のレアーのもとで育ったのではなく、祖母のガイア(昼の女神)のもとで育ちました。

真のお父様が三代王に指名された信俊(シンジュン)様も三男であり、しばらくは、実母の妍雅(ヨナ)様のもとで育ったのではなく、祖母の韓鶴子(ハン・ハクチャ)女史のもとで育ちました。

真のお父様が原理原本に書かれた通り、神様は、無形世界を表す影として、有形世界を展開されました。つまり、無形世界の神々を中心とする出来事が、地上において再現されてきたということです。それが、真のお父様の地上における重要な役割でした。それは、万王の王、二代王、三代王について述べてきた以上の内容だけを見ても、理解することができると思います。ただし、それを理解するためには、既存の神観やメシア観から抜け出さなければなりません。


1-20 9次元

次に、分子によって、幽界の物体が生成されました。これによって、原初の神(クォーク)が、9次元に上昇しました。その状態を図1.20に示します。ただし、ここからは、図を簡素化するため、神界を除いては、虚の側の表示を省略します。

図1.20

幽界は、形状を持った最初の世界です。この時、幽界は、3次元の世界であったため、現在、私たちの住んでいる宇宙空間とあまり変わりませんでした。この幽界については、また別途に説明することにします。

地の王は、メソポタミア神話に登場するエンキ(Enki)に該当します。


1-21 10次元

次に、幽界の影のように、アストラル界が創造されました。これによって、原初の神(クォーク)が、10次元に上昇しました。その状態を図1.21に示します。

図1.21

幽界は4次元に上昇しました。この時、アストラル界は、3次元の世界であったため、現在、私たちの住んでいる宇宙空間とあまり変わりませんでした。このアストラル界についても、また別途に説明することにします。

人間の創造主は、メソポタミア神話に登場するマルドゥク(Marduk)に該当します。


1-22 11次元

最後に、アストラル界の影のように、現在の地上界が創造されました。これによって、原初の神(クォーク)が、11次元に上昇しました。その状態を図1.22に示します。

図1.22

アストラル界は4次元に上昇しました。私たちの肉体は、3次元の物体です。

アダムが創造された時、アダム以外にも、既に大勢の人間がいました。アダムは、夜の神(天の父)のみ意によって創造された最初の存在です。その他の人間は、夜の神を中心とする系統ではありませんでした。

一般相対性理論と量子力学を統一するもの(量子重力理論)として、期待されている理論があります。それが、超弦理論(超ひも理論)です。その超弦理論の5つのバージョンを統合するのが、11次元のM理論という仮説理論です。


1-23 補足

図1.22は、夜の神(原子核)を中心とする実の世界の系統を簡潔に表したものですが、その系統というのは数多く存在します。それは、原子核の種類(原子の種類)が数多く存在していることからも理解できると思います。また、素粒子には、この章で挙げた他にも、ニュートリノや光子などが存在します。つまり、神々は、同図で示した他にも存在することになります。また、この地上で知られている素粒子や原子は、天宙全体から見ると、一部に過ぎないかも知れません。

虚の世界でも、実の世界と同様のパターンになっていると考えざるを得ませんが、虚の世界については、ほとんど知られていません。

ここで、再度、説明しておきますが、昼の神、昼の女神というのは、位置(9次元の男性格と女性格)を表すもので、特定の存在を指しているのではありません。その中には、数多くの存在が含まれています。結論を言いますと、人の霊は、9次元から来ています。つまり、人の根本は、昼の神と昼の女神です。このような事から、真のお父様は、「私は夜の神様から、あなたたちは昼の神様から来たのだ」と言われました。

また、陽電子は昼の神の体であり、電子は昼の女神の体ですが、それらは、粒子の流れのようなものであって、多数の集まりでもあり、少数の集まりでもあります。例えば、人の霊は、雨雲から落ちた雨粒のようなものですが、ある一つの水分子を指して雨粒とは言いません。これと同様に、ある一粒の陽電子や電子を指して、昼の神、昼の女神と言っているのではありません。

ここまでが、基本となります。この基本を理解することによって、この後の話が理解しやすくなります。

参考として、各次元の領域の名称は、表1.23のようになっています。

表1.23


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